「人は家庭で育ち、学校で学び、地域で伸びる」 |
「教育ハ建国ノ基礎ニシテ師弟ノ和熟ハ育英ノ大本タリ。師ノ弟子ヲ遇スルコト路人ノ如ク、弟子ノ師ヲ視ルコト秦越ノ如クンバ教育全ク絶エテ国家ノ元気阻喪セム」
これは、明治30年10月10日、旧第五高等学校開校記念日における夏目金之助(漱石)の祝辞の一節です。
漱石は「師弟の和熟が育英の大本」といっています。今、学校に求められているのは、「師弟の和熟」を基礎にしての学校、家庭、地域社会が信頼関係を一層密にした教育活動の展開です。それをマネジメントするのが校長の職務です。
このことは、学校、家庭、地域社会がその役割を明確にし、それぞれが協力して豊かな社会体験や自然体験などの様々な活動の機会を子どもたちに提供し、自ら学び自ら考える力、即ち「生きる力」をはぐくむことを目的とした学校週五日制のもと、ゆとりの中で教育活動を展開する教育課程の管理そのものです。
私は次の3つの視点から学校経営にあたっています。それは、生涯学習の視点、人権尊重の視点、そして、開かれた学校づくりの視点です。
本校では、地域の教育機関、社会教育団体、生涯スポーツ団体、商工会、郷土史家、園芸農家、お年寄り等と連携しながら子どもたちに豊かな体験活動を提供し、「生きる力」をはぐくむ活動を進めています。
「人は家庭で育ち、学校で学び、地域で伸びる」の信念で。